JavaScript使用の設定をオン(ブロック解除)していただければ、より快適に当サイトを利用いただけます。

スマートフォン活用の救急対応

映像通報システム「Live119」で、スムーズな救急活動が可能に

中川 潔(安全安心株式会社)

労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。

119の指令管制員と現場の画像を共有

緊急通報時の新しい仕組みとして、昨今、多くの自治体で映像通報システム「Live119」が導入されています。通常の119番通報は音声のみのやり取りですが、スマートフォンを活用したLive119では映像も共有できます。指令管制員は現場の映像を見ながら状況に合わせた指示を出せるため、通報者やまわりの人が、より適切に対応できます。

119番に通報時、指令管制員から映像共有を求められた際、迅速に対応できるよう、仕組みや方法を理解しておきましょう。

■活用の効果

  1. ❶言葉で伝えることがむずかしい災害現場の状況を、映像で伝えられます。
  2. ❷現場の地理に不案内でも、スマートフォンのGPS位置情報や周囲の映像から、救急車の出動場所を特定してもらえます。
  3. ❸現場の映像を見た指令管制員から、状況に応じた応急手当の方法を教えてもらえます。
  4. ❹応急手当の方法を示した動画を受け取ることで、正しい処置を行えます。

■使い方

  1. ❶スマートフォンから119番に通報します。
    映像が必要だと判断された場合、指令管制員から映像の共有を依頼されます。
  2. ❷了承すると、通報に使ったスマートフォンにSMS(ショートメッセージ)が届きます。SMSを開く前に、指令管制員の指示に従い、音声出力の設定をスピーカーに切り替えます。
    ショートメッセージが届く、スピーカーをタップ
    ※SMS:電話番号を使って送受信できるメッセージ。Android・iOSで共通して利用可能です。
  3. ❸通報者は受け取ったSMSに記載されたURLをタップします。
    URLをタップしてLive119を起動
  4. ❹自動的にLive119が起動します。Androidの場合は「Chrome」、iOS[iPhone]の場合は「Safari」でLive119が開きます。
  5. ❺「通信料は通報者負担であること」等の注意事項を確認し、問題がなければ「承諾」を選択して次へ進みます。
  6. ❻Live119はスマートフォンのマイク、カメラ、位置情報を使用します。使用の可否を尋ねられるので、「許可」を選択して次へ進みます。
  7. ❼画面中央に表示される開始ボタンをタップすると撮影が始まり、撮影している映像を指令管制員と共有できます。
    スマートフォン撮影イメージ

Live119の活用により、もしもの事態が発生した際の被害を最小限に抑え、従業員の命を守る効果が期待できます。すばやく対応できるよう、職場での理解度向上を図りましょう。

東京消防庁による解説動画はこちら