お知らせ

2012/04/01

平成23年度の災害防止女性作文コンクール入賞者が決まりました

昨年募集いたしました「災害防止女性作文コンクール」は厳正な審査の結果、16編の入賞作品を決定いたしました。
入賞者の皆様には入賞賞金を贈呈いたしました。
今回は、534編の応募があり、次の方々が入賞されました(敬称略)。

「大賞」(1編)
タイトル 氏名 事業所名 信用金庫名
職場でのルール 小杉 智里 コスギcarpenter工房 福岡ひびき信用金庫
「優秀賞」(3編)
タイトル 氏名 事業所名 信用金庫名
駐車場の安全を確保する 西口 つや子 理容にしぐち 長浜信用金庫
細心な気づきが輝く明日へ… 青木 欣子 606合資会社  
私にもできることは 大野 眞由美 北筑建設工業株式会社 遠賀信用金庫
「佳作」(12編)
タイトル 氏名 事業所名 信用金庫名
金魚迷惑な話 三浦 美幸 株式会社三浦製作所 奈良中央信用金庫
二度と事故が起こらないように 原田 美英 原田製作所 大阪東信用金庫
備えて安心!安全対策 林 優子 麺屋たくみ おかやま信用金庫
夏場の草刈で気づいた事 阪上 美鈴 エスケイ運送株式会社 大阪信用金庫
ビジュアルで促す整理整頓の心がけ 桐元 恭子 有限会社桐元 摂津水都信用金庫
安全対策 林 潤子 株式会社有企設計 大阪東信用金庫
出入り口の安全対策 木田 由美子 理容にしぐち 長浜信用金庫
注意書きは誰の目にも止まります 良川 美保 ヨシカワ刃型製作所 大阪市信用金庫
美容室でもできる転倒防止策 小野山 さなえ ビューティサロン縁 淡路信用金庫
転ばぬ先の杖 村司 弘美 村司茶華道教室 摂津水都信用金庫
ケガの防止 黒崎 邦子 株式会社小田 日新信用金庫
五十日ポスター 田村 直子 スカイ・スクラッパーズ株式会社 京都中央信用金庫

災害防止女性作文コンクール大賞受賞作品

職場でのルール

小杉 智里 (コスギcarpenter工房・福岡県)

職場の"安全対策"について書かせていただくに当たって、まず最初に我が家の家族構成や職業からご紹介します。

私は現在、主人と3歳の娘との3人で生活しています。夫婦共に建築業をそれぞれ営んでおり、年に何度か仕事のやりとりをする様な仲です。主人の職業は「大工」で、新築やリフォーム工事を多くしています。そして、私の職業は「左官業」といい、主にセメント類を用いて施工する職種です。

私がこの職業に就くことになったのは、三十年程この「左官業」に携わっている実父が高校を中退してしまった私に、「職場に手伝いに来い」と声を掛けてくれたのがきっかけでした。職人気質で几帳面な父は、私を職場で厳しくしつけてくれました。

それから十年が経ち、現在では自分でも現場を請け負う機会を頂くようになりました。

今回は、そんな私と父との「職場でのルール」について、お話させて頂こうと思います。

私達の仕事内容は、セメント材を用いた壁塗や、コンクリートブロック塀、風呂や玄関のタイル工事等、家やお庭のあらゆる部分の工事をしています。

外仕事が多い為、真夏は炎天下での作業となり、足元がふらつくこともしばしばです。

更に、電動工具の使用や、100s前後の物を運ぶこともあり、年中危険を伴います。

現場作業中に起きやすい事故の例としては、足場・脚立の上での作業中の転落事故。電動工具使用中のケガ。そして、私達の間でよく耳にするのが、つまずき・転倒した際の"鉄筋"にかかわる事故です。

"鉄筋"とは、直径1p前後の鉄の棒のことです。私達も、CB(コンクリートブロックの略)を積む際に、必ず使用する材料です。

事故の内容は、つまずき・転倒した場所にたまたまその"鉄筋"が立っており、「顔面に刺さって失明した」とか、「刺さった場所が悪く、死亡した」等という話も聞いたことがあります。

他にも、転倒した際にCBやレンガのカドで頭部にケガをおった等、つまり、足場の悪い工事現場では、常に注意が必要なのです。

そこで、先頭でお話した「職場でのルール」が必要となってきます。ルールも年々増えたり変わったりしますが、沢山ある中から、一部をご紹介しようと思います。

まず、基本とされているのが、「足元の整理」です。
一見、とても簡単に思えるこのルールですが、一日のノルマが決められており、慌ただしく施工していく中で、常に足元を良い状態にしておくのは、至難の業です。

ですが、父曰くこれには2つのメリットがあり、1つは整理することにより、紛失物が無くなり、能率が良くなるということ。そして、2つ目は自分達自身のケガもですが、何より大切なお客様の事故を防げるということです。

次に、「工事を施す際に、小さな段を作らない」というものです。
通常、新規で作る段の高さは15〜20cm前後です。2pや3cmの小さな段を作ると、見落としがちになり、つまずきやすく、事故につながる可能性が高くなります。

更に、我が社に限らず、最近必ず必要とされているのが、先程例に挙げました「鉄筋」に関するものです。

CB等の施工途中に、鉄筋の切り口・先端部がむき出しになる場合は必ず、「鉄筋キャップ」というプラスチック製のキャップをかぶせるのが、メーカー・個人の会社を問わず、現場での暗黙のルールとなってきています。

このように、私達は現場の安全について、常に話し合い、状況に応じて必要となるルールをつくっていくことにより、それらを「安全対策」としています。

これからも、父や主人を含む周囲との話し合い・意見交換を絶やさずに、より良い安全環境作りに精進していきながら、腕を磨いていきたいと思います。