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災害防止女性作文コンクール 大賞受賞作品(1)

「夜の小さな心がけ」

重松 七美(株式会社保険のフィット・兵庫県)

私は自転車に乗って父の会社の業務をこなしています。免許は持っていないため、日々の交通手段もほとんどが自転車です。

ある日、友人と夜、コンビニで待ち合わせをすることになり、その時も自転車に乗って行きました。

私の自転車のライトは一般的な人力発電のものとは違い、別付けのライトです。以前、信号待ちで発進した直後、無灯火の自転車と接触しかかったことがあり、そのために停止中も点灯するライトを付けたのでした。その時まではこれで大丈夫と思っていたのですが…。

家を出て数十メートルほど行ったところで危うく車とぶつかりそうになったのです。幸い互いにブレーキをかける程度でまったくケガもなかったのですが、どうも私がライトを点けて走行しているにもかかわらず、相手は私に気づかなかった、というよりは、私が一定の速度で近づいてくるのがわからなかったようなのです。

夜といっても学生の多い街ですので、バイクや自動車がまだたくさん走っている時間。ライトを点けていない車両などなく、逆に明るいライトが点いているものに対する慣れから、注意がおろそかになっていたようです。私自身も服装は黒っぽく、また、乗っている自転車も黒いので距離が測りづらかったのだと思います。

直後どうしたものかと思案していたのですが、自転車のライトに点滅機能があったのを思い出し、ためしに点けてみることにしました。すると友人を連れ立っての帰り道、まったく問題はありませんでした。私が近づいたり動いたりしているのを車もきちんと把握しているらしく、すれ違うときなどは少々減速しているのがわかるほどです。服装やそのほかのものに変化はありません。ただライトを点滅させただけです。

思い返せば私たちの日常で、警告を示すもののほとんどは点滅するライトが使われています。車のウインカーも工事現場の赤いライトも、目を引くネオンなども点滅するものがほとんどです。緊急車両のライトも回っていますが、遠目には少し点滅しているように見えます。反対に一定の状態で点いている明かりというのは、日常でもよく目にしますが、それを特別気にかけるということはありません。蛍光灯が点いているときはどうも思いませんが、切れかけて点滅すると気になるのと同じで、点滅しているものというのは注意を引くのだなと改めて感じました。

この出来事があって以来、私はライトを常に点滅モードにしています。点滅モードで走行中は事故やひやりとする瞬間もまったくなく無事に過ごしています。

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